以前どこかで書いた気がしますが、父方の祖父母宅は札幌の真駒内にあり、
北海道には子供のころから盆暮れはじめ結構な頻度で行ってました。道民ヲタの
皆様には敵いませんが、それでも「準地元ヲタ」位には札幌市営の知識があります。
さて、この前置きの理由ですが仙台地下鉄のシステムが妙に札幌市に似ていることによります。
仙台市地下鉄の開通に遅れること3年、1990年に初めてこの地下鉄に乗った小学生の
私は、乗継券システムの存在や自動改札機が札幌市と同型だったこと、もう少し後になって
ウィズユー(札幌)/スキップ(仙台)カード関係の機器が再度同型だったことなどから、
さらに親近感を覚えました。ただ、市営または民営のバスに乗らなければ家に
帰れなかった札幌と違い、仙台ではさすがに乗継券を利用するような機会はありませんでした。
このため、仙台の乗継券システムを体験することは長い間の課題になってました。
まずは基本の仙台市地下鉄乗車券を紹介します。
金額をケチって小児です。購入駅は泉中央駅。
仙台市地下鉄では、東京や大阪地下鉄の回数券で見られるようなチケットフリー式を
普通乗車券でも導入しています。このため、泉中央でこの乗車券を2枚購入して最初の1枚を
使用して隣の八乙女駅で下車、戻りはもう1枚の乗車券を八乙女駅から使用可能です。
札幌の場合には、バス事業者が5社あり、各社で会社名の違う乗継券がバス車内で発行
されますが仙台の場合には見当がつきませんでした。ただ、発行バス会社が宮城交通と
市営の2社のため、駅の大部分が宮城交通のバスによって占められる泉中央駅を目指しました。
宮城交通を先にした理由は後述します。
泉中央駅のバスプール。
バスの塗装のせいで、名鉄沿線ニュータウンにでも迷い込んだ気分になります。
仙台市泉区(旧・泉市)は仙台近郊のベッドタウンとして大規模造成された地域です。
特に三菱地所系列で民間では日本最大規模の「泉パークタウン」があります。
私自身がニュータウン研究をしてきたという経緯もあり、折角なのでそこへ向かいます。
適当なバスに乗ったはいいもののどこで降りればいいか分からず、大体の景色を見て
桂三丁目で下車して、街散策の後で泉中央駅へ戻ります。
仙台市の乗継券の様式は、
交通局のサイトに掲載されているため、もしも宮城交通が
同様の乗継券を発行していれば、この後市バスには乗車しなくて済みます。
しかしながら、購入した乗継券は宮城交通の発行社名が入っている市営地下鉄の
チケットフリー券に準拠したデザインの券でした。これ自体は有難いのですが、このため
市営バスにも再度乗る必要が出てきました。
泉中央駅に乗り入れる市営バスは不採算路線と思われる路線が2路線のみ。
時刻はすでに東京へ戻る列車のリミットの1時間半前に迫っていたため、この駅ではなく
博打を打つ形で他の地下鉄・バス乗り継ぎ指定駅の旭ヶ丘駅に向かいました。
運よく、15分系統でのバス運行がされていたため、南光台方面のバスに乗車し、対キロ区間
(ここが札幌と異なりますね)の1区内に収まる停留所でバスを降り、旭ヶ丘駅へと戻りました。
市バス車内で発行される乗継券は、このように首都圏の回数券などで良くみられる
縦型のものでした。