2010年04月07日

昼間特割きっぷ

昼間特割きっぷ.jpg
金券ショップへ行くと時々面白いものを購入することができます。
切符ヲタとしては、これほど楽しい空間もなかなかありません。
ところで、大阪ほど一般利用客の金券ショップ利用率が高い街はおそらく
ないんじゃないかと個人的には思っています。

昔話になりますが、私が頻繁に関西に足を運んでいた2002-3年頃には
大阪市内の金券ショップでは阪急電車「団体数取券」なるものが売られていました。
これは磁気券で発行された団体乗車券を1枚づつバラ売りしていた
もので、「団体券につき差額乗り越し等は一切できません」と店頭に
断り書きが書かれていたのを覚えてます。これには関東人の私はその
無防備なシステムに驚き、金券屋の目の付け所に呆れるばかりでした。
さすがに阪急からの締め付けが厳しくなったようで、このような無茶な
乗車券類は今の金券ショップからは姿を消しています。
あの頃一時的に切符収集から遠ざかっていたのが悔やまれる限りです。

とはいえ現在でも、競争が激しい各社の間で割引乗車券類が積極的に
発売されており、金券ショップはこれらの回数券類のばら売り等を
買い求める客が集まる空間になっています。

JR西日本では、私鉄との並行区間において平日の特定時間帯と
土休日の全日にわたって使用できる割引回数券「昼間特割きっぷ」を
発売しています。
てっきりJR化以後の発売だとばかり思ってましたが、記事作成に当たって
ぐぐってみたところ、発売開始は1983年とかなり古いもののようです。
関西には並行私鉄はいくつかありますが、不思議なことに阪急との
並行区間でのみ設定されています。

大阪(北新地・梅田)〜宝塚の場合、
正規料金は
320円:JR西日本(大阪・北新地同額)
270円:阪急

一方で、
220円:金券屋でのこの切符の販売価格
197円:12枚つづり昼間特割切符の1枚あたり価格
となります。そりゃ、知ってて余裕ある人は金券ショップに
行くだろうなという気がします。

JR西日本は比較的使用済み企画券の回収に厳しい方なので、宝塚駅で
いただけるかどうか不安だったのですが、特に問題なく頂けました。
大阪支社だったから甘かったりするのかなという気もします。
posted by 常緑樹 at 20:00| Comment(6) | TrackBack(0) | マルス券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>てっきりJR化以後の発売だとばかり思ってましたが、記事作成に当たって
ぐぐってみたところ、発売開始は1983年とかなり古いもののようです。
関西には並行私鉄はいくつかありますが、不思議なことに阪急との
並行区間でのみ設定されています。
阪急と言うか阪神との競合区間でもありますよね。阪急阪神との競合区間のみで発売していた理由は、「国鉄時代から発売していた」点に答が見出せます。
国鉄末期、なんとしても私鉄から乗客を奪回したい大阪鉄道管理局は新快速の117系で利用者回帰の傾向を見つけ、ここで運賃も安くすれば間違いなく乗客が奪えると確信、大幅割引の回数券を企画し、国鉄本社や運輸省に打診しましたが、単なる回数券で最大50%近い割引は不可との回答、「何らかの制限があれば…」の説明に昼間限定と言う手を使うことにしました。「大鉄局」の企画だから、近鉄や何回との並走区間で発売されなかった(これらは天鉄局)のは当然と言えます。しかも当時天鉄局は大鉄局ほど発言力が無く、このよう案大胆な切符を認めてもらえる立場ではなかったようです。
販売価格も挑戦的で、運賃は並行私鉄の運賃の11倍つまり並行私鉄の回数券金額+片道という割安感をアピールした金額となっていました。
現在はそこまで露骨な金額ではないものの、例えば大阪からだと西宮も芦屋も普通運賃は同額の290円なのに、昼特の販売価格は異なると言う地元民を不思議がらせるからくりはあります。(当然併走する阪急や阪神は梅田から西宮と芦屋では運賃が異なるからです。)
この昼特、発売時は回数券と同様の常備軟券で赤字紋の赤線1条という魅力的な回数券でした。当初は文字通り昼間のみ有効で、その後休日は終日→土休日は終日→切り離し使用可などと進化しました。常備券はJR東西線が開業した頃は普通に買えましたが、その後マルスまたは券売機のみになりました。
Posted by かんくん at 2010年04月07日 23:58
>かんくん様
そのまま記事にさせて戴きたいような詳しい解説、ありがとうございました。
大鉄局と天鉄局の違いが現在まで尾を引いている事など、考え付きもしませんでした。そして、芦屋と西宮での運賃相違についても興味深く読ませて戴きました。
Posted by 常緑樹 at 2010年04月09日 21:54
はじめまして。

大阪―京都や大阪―神戸などの普通回数券も
通常の10枚分ではなく9枚分のお値段ですよね
(国鉄時代の1981年の通達以来の扱いらしいです)。

初めて買った時、間違いじゃないかと思って
駅員さんに確認したことを思い出します。
Posted by 大阪東運輸長 at 2010年04月10日 11:44
JR西日本の通達では、
「回数券タイプの特企券」
「回数券」
「車内補充券以外の補充券」
「定期券」
「契約乗車票(いわゆるマル契)」
の持ち帰りを規制しているようです。

さて、今回の「昼間特割きっぷ」も「回数券タイプの特企券」にあたるので、
本来は持ち帰りができませんが、
運がよいか、駅員がそのことを知らなかったりすると、
持ち帰れてしまいます。
なお、「回数券タイプ」でない特企券
(例:「愛知万博往復きっぷ(発売終了)」
「関西春の1デイパス(期間限定)」など)
は、通常の乗車券類と同じく
乗車記念使用済印(と穴あけ)で持ち帰れます。

参考にしていただければ幸いです。
Posted by 関大のきっぷマニア at 2010年04月12日 12:24
訂正
よく考えたら、「関西春の1デイパス」は
フリー切符(しかもフリー区間までの往復がない)なので、
黙って持ち帰ればすむ話でしたね。
申し訳ありません。
となると、通年発売している「JR西日本で使用後、持ち帰れる特企券」
の種類は、相当少ないです。
「九州往復割引きっぷ」以外に浮かびません・・・。
Posted by 関大のきっぷマニア at 2010年04月12日 12:38
>大阪東運輸局長様
はじめまして。
普通回数券も設定が違うのですか。
不勉強ながら初めて知りました。非競合路線のものとの差が
かなり大きくなりますね。

>関大のきっぷマニアさん
ごぶさたです。
コレを頂いたときなのですが、ちょうどほかのお客様も改札窓口にいらっしゃる状態でした。お先にあちらの方をどうぞとは申し上げたのですが切符渡すだけで居なくなるのが分かっている、私を厄介払いをしたかった可能性はあるかも知れません。
(特に揉めては居ませんので、その方が居なくても簡単に頂けたかも知れませんが)
Posted by 常緑樹 at 2010年04月15日 17:08
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