2009年11月03日

プラハ公共交通の乗車券

プラハ3日券.jpg
画像はプラハ地下鉄(他公共交通)の3日乗車券です。2007年のものになります。
これも、財布から出てきたので(…どんな財布だか)
ドイツ等と同じ信用乗車方式で、最初の乗車時に日付と時間を
刻印して使用開始となります。1回券や回数券も同じ形式です。
プラハの場合には、ドイツ等と比べても検札の回数が多かった気がします。
地下鉄の改札は階上にあるため、ホーム下りたらコントローラー(検札官)
がいる光景とか、何度か見ました。

夜の市電に乗ってたら、空いてるのにいきなり隣に人が座ってきて
強盗かな〜、ゲイかな〜、どっちでも面倒くさいし嫌だなーと
思ってると、「プラハ市職員証」のようなものを見せて抜き打ち検札されました。
おそらく、乗車時点からマークされてたんでしょう。夜の住宅地から市電で
中国人っぽいの(私のこと)が乗ってきて、刻印もしてないから不正乗車だろう
と踏んだ上での確信行為だったんでしょうが、この刻印済み3日券を
持ってたので刻印をしなかっただけです。残念でした(けっ)。

プラハ市電.jpg
画像は宿泊したホテルの近くを走るプラハ市電。
チェコスロバキア(当時)のタトラ社で作られた共産圏式の規格車両を
そのまま使っています。

ちなみに、地下鉄、市電、市バスのほかにプラハ市内のチェコ鉄道の
近郊列車も使用可能なため、こんな客車列車にも乗れます。
(「地下鉄使った方が速いよ〜」とは言われましたが。)
プラハ近郊列車.jpg
posted by 常緑樹 at 13:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月18日

レユニオン島の廃線跡

以前触れましたが夏休みの行き先が、南の島でした。
アフリカはフランス領のレユニオン島とモーリシャスです。

レユニオン、どんなところかと言えば「フランスの沖縄」でしょうか。
リゾート地としてはすごいんですが、外国人観光客はあまり来ない。
アフリカにあるだけに、肌の黒い人の比率が高いけどやっぱりフランス。
知名度もそれなりで、日本人で行くのは火山学者とパラグライダー競技者と
濃いバックパッカーとモーリシャスついでに足を延ばすリゾート&
ダイバー関係の人などでしょうか。フランスだけにODA関係者なども
いない模様です。その結果か、完全なフランス語世界でした。

私ですか?ただの旅行ヲタ兼鉄ヲタですが何か?

とはいえ、「どんな僻地でもフランス」なだけのことはあります。
高速道路は都市間ではある程度整備されているし、車保有率も
高いために都市部では渋滞もある。それゆえに、現在この島では県庁所在地の
サンドニ(Saint Denis De La Reunion)空港から市内を通り、
高速バスで1時間半の距離にある西部の観光都市サンピエール
(Saint-Pierre)の間にLRTを敷設する計画を真面目に進めてます。
(LRTサイトはこちら。昔のレユニオン鉄道の写真等もあります)

もともとのレユニオン島の鉄道は1960年代には廃止されており、
跡形も残ってないものだと思ってました。
どっかで観光用に残されてないかなと思い外国語サイトで探すも、
英語ですら全滅。かろうじて英語版wikipediaに、フランス語サイトへのリンクが
あったので、それを頼りに行ってきました。なので、たぶん本邦初公開です。
(フランス語で良ければ、wikipediaにそれなりの量の記事があります)
行ってみたいという人がGoogle等で引っかかる可能性も考えて、
訪問方法等も細かめに書いておきます。

まず最初に、島の観光協会が入っていると英語版ガイドブックに
書かれている建物へ行ってみると、それが元のサンドニ駅を改装したものでした。
サンドニ駅跡1.jpg
ちなみに、ガイドブックが間違えていて観光案内所はここではありません。
最初は気付かなかったのですが、この建物の看板がなんか不思議。

サンドニ駅跡3.jpg
看板。ちなみに背景のバスが後述する長距離バス。
鉄道らしいモーターカーの絵と、フランス語で駅を意味するGareの文字。

サンドニ駅跡2.jpgサンドニ駅跡.jpg
もしやと思って探してみると、駅のモニュメントとしてかレールが残されてました。
ついでに、案内所の隣の建物も鉄道遺産臭満載です。

次に、上記サイトに乗っていたLe Grande Chaloupeに向かってみます。
地形がかなり険しく、ほとんど断崖絶壁の下に小さな谷があり、そこにGland Chaloupe
の駅と集落がある感じです。(廃線跡はずっと絶壁の下)。
「詳しい地図で見る」から拡大していただければ駅周辺が俯瞰できます。

サンドニからは、レンタカー(マニュアルのみの上運転が荒いので勧めません。
私は運転してみて断念しました。また目的地がしょぼくて見落とす可能性もあります)
かLe Possession方面行の長距離バスC2(40分間隔くらいで運行)で15分くらい。
レユニオンの長距離バスは行き先を先に告げて切符をもらうタイプなので
「Grande Chaloupeで教えてほしい」と先に言えば大丈夫だと思います。

高速道路上のバス停で降りると、赤いレンガ作りの建造物が反対側に見えます。
バス停は川沿いにあり、川に沿って高速道路をくぐるとLe Grand Chalopeの
集落(推定人口20人くらい?)と公園のような駅に到達します。
公園といっても、北海道の廃線跡にある整備の行き届いていない
鉄道公園みたいなものを思い浮かべて頂ければ結構です。

Grand-Chaloupe駅2.jpg
とりあえず、Le Grand Chalop駅舎
中は集落の歴史(1900年開拓とか)の展示となっており、鉄道関係はありませんでした。

Grand-Chaloupe駅3.jpgGrand-Chaloupe駅1.jpg
左側の線路はサンドニ側を、右の橋はサンピエール側を撮っています。
どちらもここで線路は終了。その距離200メートル位でしょうか。
ちなみに、線路幅はメーターゲージのようです(某匿名掲示板のご指摘による)。

Grand-Chaloupe駅5.jpgGrand-Chaloupe駅4.jpg
車両の収穫もこれだけでした。
金網越しにしか見れないのは残念なところです。

ということで、正直なところがっかりスポット感は否めません。
私自身も、1時間滞在予定が20分後のバスでサンドニに戻りました。
せめて車両に触れれば、というのが感想です。

次の日、同じ長距離バスでサンピエールへ向かったのですが、
いくつかの川で廃線跡と思われるアーチ橋を進行方向左手に見ました。
レンタカーで下道ドライブなら、訪問できるかもしれません。。。

サンピエール駅.jpg
サンピエールの港近くに、こんなカフェがありました。
「Cafe de la Gare」(駅カフェ)となっている、建造物の色も似ている、
などの理由でおそらくここがサンピエール駅なのではないかと思いますが、
周辺にモニュメントやレールの類は見つかりませんでした。

レユニオンバス券.jpg
本業は切符ブログなので、何かということでサンピエールの市バスの乗車券です。
フランス本土にあるタイプと同じで、利用時に日付を刻印して使います。
posted by 常緑樹 at 22:28| Comment(0) | TrackBack(1) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月17日

南京地下鉄のic乗車券

先日のポルトガルの記事で、日本の都市交通における切符の状況は
諸外国よりもic化が遅れているという記事を書きました。
Suica/PASMOの導入は済んでも1回券に限っては、紙製乗車券だから
そのまま残存するのが当たり前、のような感覚がありますが
海外には紙・磁気プラスティック製の乗車券を廃止したところもあります。
たとえば、リスボンやソウルやシンガポール(近々紹介します)
などのように、ic乗車券を発行した上で、下車後に払い戻し
する形態を取っている都市もあります。

それとは別に、もはや我々の感覚では切符とは認識できない
ic内臓のコイン型トークンを用いて、出場時にコイン投入口に
投入させるという方法です。
導入されている都市は、深セン・南京(中国)、光州(韓国)、
台北(台湾)などがあります。
デポジット料をどうするのかという疑問が残りますが、性善説を
取ってるということでいいのでしょうか。韓国だと、そのぶん
コインに広告が掲載されているとのことです。実物見てないので。

南京地下鉄乗車券.jpg
画像はこのうち、南京地下鉄のトークンになります。
コイン型のメリットとしては回収が容易な点でしょうか。
南京の場合には、デポジットは特に取られていません。裏は無地です。
ただ、私のように不届き者がデポジット無しで持ち帰る
可能性は結構あるように思うのですが、1枚あたりの金額が
かなり安価になってるんでしょうか。

空港から市内へのバスは、南京駅行きと地下鉄の中華門行きがありました。
空港到着後中国国鉄に乗るまで2時間半しかなかったにもかかわらず、
どうしても地下鉄に乗ってみたかったので中華門行きのバスに乗車。
中華門から南京駅へは地下鉄で15分程度でした。

中華門駅.jpg南京地下鉄車両.jpg
画像は中華門駅と地下鉄車両になります。
この駅までが地上部でこの先南京の中心部は地下に潜ります。
車両はアルストム合弁の標準型です。上海にも同型があります。
posted by 常緑樹 at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

リスボンの非接触式乗車券

viva-viagem.jpg
知人から頂いた、ポルトガル・リスボン地下鉄のIC券です。
リスボンの公共交通では2008年に磁気券の乗車券をすべて廃止して
IC化を図りました。
最初の乗車時に0.5ユーロのデポジットを支払ってこのviva-viagemを
購入の上、その後はカード上で必要料金を積み増していく形になります。
アジア各国で採用されているsonyのfelica規格ではなく、日本の
半硬券と同じくらいの厚みで、感触的には紙というよりは樹脂のようです。
頂いた方によると、自動券売機はシーメンス製だったとのことなので
おそらく欧州型の規格としてこれがあるのだとは思いますが
いかんせん初めて見たためコメントできません。

シンガポールや中国各都市なんかもそうですが、最近はic化の進展が
目覚しく、磁気性や紙製の乗車券については日本よりも早く置換えられて
いるようです。
趣味人的には、ガラパゴスと呼ばれようが日本のような紙製乗車券
中心の国のほうが嬉しいですが。
全部が全部Suicaグリーンになってしまっては、全く面白くないわけで。

多忙なんですが、更新しないとさぼり癖がつくのでミニ更新をば。
写真の都合つけて、日本の記事も更新再開します。。。
posted by 常緑樹 at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月17日

マレー鉄道の先端

今回の訪問先ですが、アフリカはインド洋にあるレユニオン島と
モーリシャス共和国
でした。
旅行目的もバカンス(と海外競馬)だったのですが、残念なことに
レユニオン島には廃線跡と保存車両しかなく(一応訪問。そのうち記事にします)、
モーリシャスはドメーヌレパーユというアトラクションに鉄道が
あるらしいんですが、どうも遊園地の豆汽車らしい(結局未訪問)と
いうことで、とにかく鉄日照りな日々を過ごしていました。


シンガポールに戻ってMRTでストレスを解消するも、これじゃいかんと
思い立ち、最終日に隣国かつ隣町のマレーシア・ジョホールバルの
マレー鉄道に乗ってリハビリを済ませてきました。

シンガポールからマレーシアへの道としては、鉄道は裏街道も
いいところになります。基本的には、シンガポールの都市交通で
移動することになります。世界で最も流動の多い国境とか。

往路は、以前使ったことがあり地球の○き方でもオススメの
MRTクランジ駅(競馬場で有名)へ出て、SBSの市バスで国境へ行こうかと
思っていたのですが、途中のWoodlands駅で、「ジョホールバルへ
おいでの方は、当駅で950系統のバスにお乗換えです」と放送が
あったので、予定変更してこちらへ。
実は、シンガポールの地下鉄とバスはSBSとSMRTという2社によって
運行されているのですが(地下鉄運賃は通算)、同じ会社のバスが
運行しているWoodlands駅で放送が流れたようでした。本数少ないし…

あとは、市バスに乗って国境で一旦下車、出国スタンプを貰い
まだ待ってた市バスでそのまま国境を越え、
マレーシア側の国境検問所まで行くことができます。

ジョホールバル到着後、鉄道駅に寄って帰りの列車時刻を確認。
ジョホールバル3.jpg
2時半発(実際は2時15分くらい)の便があるということなので、
それまで町をブラブラして2時に戻ってきました。

090903sinaran_ekspres.jpg
こいつが、マレー鉄道のSinaran Ekspres号の乗車券となります。
乗車区間は、ジョホールバル→シンガポール。
実乗時間はだいたい1時間弱になります。

ジョホールバル.jpg
乗車券の販売窓口はこんな感じです。

列車は時間通りには到着せず、2時半を過ぎた頃にようやく反対方面の
列車は入線、切符を見せたところ「違う」と追い返されました。
駅構内に、マレーシアの出国審査場があり(写真未撮影)、まだそこに
人が居なかったため大丈夫だろうと言い聞かせるも、不安が募る。
夕方にシンガポールで人に会う予定もあったので、3時までにこなきゃ
諦めようと思っていると、ようやく列車が到着。そして出国審査開始。

出国審査後は、全員の審査が終わるまでホーム内に留め置かれました。

ジョホールバル2.jpg
列車は、跨線橋を渡って反対側のホームから発車。
ステンレス製の客車は、韓国現代精工(現・ロテム)製でした。
後ろに、建設中の新駅(併設の道路部分は供用開始済み)が見えます。

列車は発車後すぐ、ジョホール海峡を越えシンガポール領内に入ります。
残念だったのは、窓がすべてスモークのため写真が取れなかった件。

ウッドランズ駅.jpg
シンガポール領に入るとすぐに、ウッドランズ駅(地下鉄の駅とは別物)に停車。
この駅は基本的に出入国審査のためだけの駅です。
荷物はすべて持って降りるため、この駅で入国審査後に外へ出て
タクシー等で市内に向かうことも認められてます(逆はダメ)。
入国審査エリアの写真はどこの国も気を使いますが、西洋人のおばちゃんが
記念撮影してたので、審査場ではなく列車にカメラを向けてみました。

大都会シンガポールとはいえ、マレー鉄道が走るのは中央部の
比較的緑が残された地域、車窓も団地よりは緑が目立ちます。
そして、回復運転をしているようにもみえないにもかかわらず
列車は5分遅れでシンガポール駅に到着しました。

シンガポール駅.jpg
すでに機回し線へ機関車が入った後の、Sinaran Ekspressとシンガポール駅。

マレー鉄道のシンガポール内の敷地はマレーシア国鉄が租借していて、
(シンガポール政府は返還を求めてますが)駅構内はマレーシア領です。
マレーシアへ行く場合には奥のオレンジの建物で「マレーシアの」
入国審査をした後、先ほどのウッドランズ駅で出国審査します。
このシステムが面倒(入国スタンプがもらえない)ので、行きは素直に
MRTとバスの乗り継ぎをした、ところもあります。
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2009年09月14日

ez-linkカード

ezlink.jpg
先日、上海版Suicaをご紹介しましたが、
今度はシンガポール版SuicaのEz-linkカードです。
非接触式ICカードで、ソニーのFelica技術に基づくものになります。
今回の乗継地はシンガポールで、ここで計3日ほど滞在してました。

販売価格は15ドル(900円位)で、このうちカード代が5ドル含まれます。
シンガポールの地下鉄(MRT)は、すべての乗車券がic化されているのですが、
同様に中国や台湾などの他のIC化された国(韓国はIC化後行って
ないので不明です)とは異なり、ICカードにデポジットをとります。
つまり、2ドルの乗車券に対して3ドルを徴収し、降車後に券売機で
1ドルを払い戻すという、非常にめんどくさいシステムです。
90年代に渡航してた時はまだプラスチック製の磁気乗車券がありましたが、
何年か前からはicカードのみになっており、行くたびに不便を感じてました。

なので、今回は発想を変えて、あるいはヲタ趣味とこのブログを優先して
「自分もicカード作っちゃえ」という思考回路に相成りました。
実際に、このカードの場合には普通乗車券と異なりデポジットは
戻ってこないのですが、カード利用だと運賃が安くなる
(体感的には3割くらいでした)メリットがあるので、多少の
カード代を支払っても購入するのが得かと思われます。
ただ、シンガポールは空港から市内のタクシー代が安いので、
地下鉄をココで使わない場合には、短期では使いきれない可能性が
高そうですが。

安茂橋駅.jpg
画像は、MRTのAn mo kio(安茂橋)駅とMRT車両。
都市部では地下鉄のMRTも、郊外へ行くとこのように地上に出ます。
駅そのものは、郊外のニュータウンかつ地下鉄とバスの結節点
という感じでHDBフラット(シンガポール人の多く住む公営住宅)が
立ち並んでいるのですが、なぜかかつて住んでいた札幌地下鉄線の
駅(真駒内や福住)と妙に雰囲気が似てるなと感じました。

環境は全く異なるんですが。。。

この時間帯(逆光の強い夕方)にここに行ったのは、シンガポール
動物園のナイトサファリに公共交通で行くためでした。
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2009年08月15日

上海交通カード

上海公共交通カード.jpg
上海版Suicaと言ってもいい、上海公共交通卡です。
ただし、東京のように電子マネー化が進んでいるというよりは
少なくとも現時点では交通系限定のようです。
地下鉄3号線.jpg
購入は地下鉄4号線(画像)の上海体育館駅で、窓口に聞いたところ
そのまま売ってもらえました。特に売り場があるわけではないのかも。
デポジットにあたる発売額は30元(450円くらい)で、チャージは
10元単位でできるとのことだったので、50元チャージしました。

地下鉄のほか、トロリーバス、バス、タクシー、
空港行のリニア(マグレブ)なんかでも使えます。
マグレブ.jpg
マグレブで使う場合には、正規料金50元が40元になります。
時速431km/hの世界は、確かに速いのは解るんですがどう速いのかs
説明しろと言われてもできない感じです。逆に、新幹線300kmよりも
揺れがない分遅く感じる気すらしました。


posted by 常緑樹 at 20:27| Comment(3) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月11日

中国国鉄客車列車の旅3 K414次

淮安では5100次からK414次への乗換え時間が2時間強あったので、
タクシーで市内中心部を往復。次の日の結婚式にあわせて「紅包」(←ご祝儀袋)
を買っておきたかったので、とりあえず「淮安市中心部的最大百貨商店」
という凄まじい筆談で、街中に連れて行ってもらう。
街そのものは南通などと同じく4車線道路とニュータウン的建築の並ぶ、
中国標準型地方都市でした。中学地理の時間に、チンリン山脈-ホワイ河線という
中国の南北境界を学んだ人も居ると思いますが、その淮河がこの街の中心にあります。
歴史の時間に南船北馬という単語を聞いた人も多いでしょう。
ちょうどこの街を境に稲作文化圏と麦作文化圏が分かれるのですが、車窓も確かにそうでした。
 で、連れてこられたのはココ。上海にも青島にも深センにも台湾にも、
ついでにカナダにもアメリカにもあるコイツでした。
中国人よ、共産主義の理念と反米精神はどこ行ったんだ?

 ウォルマートから淮安駅に戻ってきたのは発車15分前、寄存行李(荷物預かり)で
トランクを受け取り、発車5分前にホームへ向かいます。
揚州からのK414次は淮安駅に定時に到着。軟臥車の乗客は自分だけ、
硬臥車の乗客も2-3人程度でした。
あとは、2-300人くらいの乗客が硬座車へと向かいます。
k414次車両.jpg

 プラン当初は、途中駅乗車の軟臥なんて取れるんだろうか、そもそも淮安なんかに
割り当てがあるんだろうか、硬座無座で乗って補票しなきゃいけないんだろうかと
心配していましたが、前日の南京駅でサクッと取れました。
淮安青島.jpg
直轄市や広州深セン以外では最も進んだ江蘇省、オンライン化とともに、
各駅ごとの割り当て制度も変わったのかと思ってましたが、実際に列車に乗ってみて納得。
割り当てられた軟臥車は、4人コンパートメントにおいら一人、他の個室も人気が
殆どない感じでした。硬臥の乗り具合も同じです。不景気だからなのか、長距離は
飛行機に取られるのか、江蘇省内の移動は高速バスのがいいのか、そもそも始発駅の
揚州そのものが需要ないのか、多分その全部でしょう。
斜陽化する中国国鉄という単語はまだ聞いたことがありませんが、
そのうち少なくとも旅客はこうなるんだろうかと考えた次第です。
 そんな車内なので、軟臥のコンパートメントを自由に使えました。
といっても、何かすることは特にないので、ついついお昼寝タイムへ突入→
駅に着くたびにむっくり起きてデッキまで出る、を繰り返します。

 淮安で昼食を取る暇もなかったので、中国国鉄の駅ならどこでも売ってる
赤いカップ牛肉麺を片手に持って乗車したところ、服務員さんが
給湯器からポットにお湯を持ってきてくれました。さすが軟臥。
そして検札。寝台券と引き換えに画像のようなプラスチック製の換車票を貰います。
軟臥票.jpg
(これは、下車時に服務員に換車票を渡して切符を返してもらいます。)

 新長鉄道は途中の新沂まで、ここからは山東省に入り、バイパス路線の膠新線に入ります。
空調快速のK414次は淮安以北の新長線では、最もクラスの低い列車でしたが、
逆に貨物列車と非空調普快列車ばかりの膠新線では再優等列車になります。
単線鉄路をすれ違うのも貨物中心です。

対向列車.jpg
対向列車は、こんな感じの旧型緑皮車ばかり。

 臨沂北で、ようやく同室者が一人乗車して来ました。青島出身の
女性で、上海資本の会社で経理をしているとのこと。カバンからノートPCを
取り出してDVDを見ていたので、結構裕福な層が増えてるんだなと
再認識しました(ちなみにレノボ)。会話は英語です。

 夕食は、食堂車に行こうかと思ってたのですが同室の彼女が車内販売の弁当
(これも食堂車で作ってます)を購入したので、それにあわせて購入しました。
k414次弁当.jpg
 淮安発車時に定刻だった列車は、臨沂北の時点で15分遅れ、終着青島には
30分以上遅れて到着しました。5年ぶりの青島駅は、オリンピックのヨット競技
開催地だったこともあり、青島-済南(-北京他)へのCRH網の本格的な運行が
始まっていたこともあり、見違えるような新駅になっていました。
青島駅.jpg

ゆっくり写真を撮りたかったのですが、同室者がタクシー相乗りでホテルまで
送ってくれるという話をして下さってたので、足早に駅の外へ向かいました。
posted by 常緑樹 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月09日

中国国鉄客車列車の旅2 5100次

もともと今回の中国鉄道移動は、「地球の○き方」の2枚の地図を見たのが始まりでした。
上海から青島まで、鉄道路線で辿るとなるとどのルートだろう辿ってみると、最短は
上海〜無錫〜海安県〜臨沂〜青島というルートになりそうでした。
0906中国乗車列車.jpg
画像は、こちらよりお借りしました。


このルートだと、
無錫から青島直前の膠州まで未乗の路線に乗れるなどと思っていたのですが、時刻表を
調べてみると上海〜青島の直通はこのルートを走ってませんでした。
それどころか、時刻表を調べてみるとこのルートは1本に見えるものの実際には省境に近い
新沂駅を境に全く別の路線で、南側の新長鉄道は江蘇省の地方鉄道、北側の膠新鉄道は
山東省内のバイパス線のような役割となっており、南側からの列車は新沂駅にて
6本中5本が西へ方向を変え、南北直通は揚州発青島行きのK414次
空調快速列車のみとなっています。
新長鉄道を調べていて、もう一つ面白かったのは長江を渡る部分が
鉄道連絡船になっている点です。
逆に、それゆえにか海安県以南は旅客営業をしていません。

 ということで、K414以外の列車に乗る選択肢は殆どないことがわかり、
それにあわせてプランを練った結果、今回のメインの江蘇省の南通から山東省の青島まで、
前半は短距離列車で非空調普快列車の5100次に、後半は淮安から
長距離列車のK414次に乗ることとして新長鉄道と膠新鉄道
合わせて782キロを移動しました。

南通淮安.jpg

5100次は、江蘇省内の南通-淮安間を運行する列車で、新長鉄道では
唯一の非空調普快列車になります。非空調車ということは、
写真のような中国伝統的な深緑と黄色の「共産色」、
現地では「緑皮車」と呼ばれる旧型車になります。

5100次仮.jpg

旧型車とはいえ、さすがに上級座席に
当たる軟座には空調が(後付けで?)付いているのですが、この日は30度の気温だというのに
写真の通り窓が全開の非空調車として運用されていました。冷房ついてるのに。。。

 列車の発車は8時25分。前夜は駅からホテルまで15分くらいで着いた「気がしてた」ので、
朝6時半に起きてホテル周辺の散策をしつつ、7時半過ぎにホテル前でタクシーを捕まえれば
余裕かと思ってたんですが、中国の都市の広さと人間の多さを甘く見てました。
前日夜にタクシーが飛ばしてくれた道は、車だけでなく大量の二輪車や自転車、
たまにトラクターや馬車が行きかうカオスと化しており、タクシーがぜんぜん進みやしねぇ。
中国のタクシーメーターは、料金だけじゃなく走ったキロ数も表示されるという、
下手な先進国より嬉しいスグレモノなのですが、ホテルから何キロ進んだかを見るだけで
こういう時はイライラしてきます。そんな中、車線変更や右折帯直進や割込みを
色々やってくれて、何とか駅には発車10分前頃にはたどり着きました。
中国の場合、駅舎に入るために空港のセキュリティチェックのような
X線荷物検査があるうえ、発車5分前くらいになると改札を終了してしまう、
駅は2面3線とはいえだだっ広いので、これでもぎりぎりでした。

 待合室に寄っている暇はなく、エスカレーターを駆け上って
駅舎2階にある改札からホームへ。南京と異なり、軟席の客も同じ改札です。
ホームには、これから乗る5100次と北京から到着した夜行のZ51次直達特快が並ぶ。
5100次は旧型非冷房の緑皮車で、車両も旧型の22型を中心に硬座8両+軟座4両で構成されてました。
客車ながら全車軟臥で構成された看板列車の一つと並ぶとさすがに見劣りというか、
並んでいること自体が不思議な感じすらします。
 ヲタとしては緑皮車の方が嬉しい、と思いつつ自分の乗る車両へ向かうと、
なぜかそこだけ快速に使われる紅皮車。ちょっと残念でしたが、隣の車両は同型で
緑皮だったのでよしとします。車内は、私の乗った9号車はほぼ満席の状態で発車、
隣の10号車は南通発車時には無人状態でしたが、隣の如皋にて大量乗車、2つ目の
海安県発車時には同じく満席になりました。

 車内では、有線放送のような番組がスピーカーから流れ続けます。
すると、同じボックスに居た親父が聞いたことのあるメロディーを口ずさみ出します。
「ほーら、足元を見てごらん、これがあなたの〜」、というkiroroの曲のメロディーが
流れてきます。まあ、いい歌だしと一瞬思ったのですが、そういえば中国語歌詞は
甘酸っぱい初恋の少女の歌だった筈。なぜ楽しそうに歌う?そこのおっさん。
5100次車内仮.jpg
 車内で日本の曲が(メロディーだけでも)流されるとは時代は変わったと思っていたところ、
車内改札では更に変わったと思うことが。改札に来た若い女性の服務員さんが、
I think you are something different from usなどといいながら、
英語で話しかけてきました。
駅はともかくとして、車内での服務員との英語でのコミュニケーションはこれが初めてでした。
今回の滞在を通じて感じたことですが、英語を使う若年層がかなり増えてきている感じで、
そろそろ「意思疎通=筆談」という固定観念を捨てた方がいい時期が近づいているの
かもしれません。もっとも、淮安到着時にわざわざ来て、Next is Huaianとわざわざ
知らせてくれるようなことはしなくても…とも思いましたが。
あと、Are you come from Korea? <丶`∀´>とみな一様に聞くのは
何となく悔しかったですが。そんなに韓国顔なのか…

 列車は、江蘇省中部の水田地帯をひたすら進みます。南通発車以降、都市という
感じの風景は殆どなく、画像のような田園風景がひたすら広がるのみでした。
行きかう列車も貨物中心でした。
 南通から4時間後、列車は定刻に淮安に到着しました。
周恩来の出身地だということもあり、周氏の首相就任期間と
同数の28本の柱を立てたという淮安駅の建造物はかなり立派なものでした。

 駅の写真がない理由?
町に出てタクシーでぎりぎりに戻ったから。
朝一回危ない思いをしておきながら、何も反省しないあたりが自分です。
posted by 常緑樹 at 12:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月12日

中国国鉄客車列車の旅1 T7781次

旅行商品と同時にしか購入できない成田エクスプレスの切符を
紹介したということは、要するに海外に行ってたということに
なります。今回の行き先は中国山東省の青島で、なんとか週末込み
4泊5日のお休みを取りました。

台湾高速鉄道のところで少し書きましたが、日本でも乗れるもの
よりは今ここでしか乗れないものに乗る方を優先したい性格なので、
旅程から「中国版はやて」ことCRH2は今回の対象からはずしました。
あと何年か後でも乗れそうなCRHよりは、中国でしか乗れない客車
列車を優先して旅程も組んでます。
CRH2でも、寝台動車組の方ならばそのうち一度乗ってみたいとは
思ってます。上海-北京あたりはそればかりになりつつあります。

切符の解説にあたって、中国の鉄道の料金制度等をかいつまんで
説明します。例外も多いですが、だいたいこんな感じです。
1.動車組か客車か
CRHシリーズについては、「動車組」というカテゴライズがされて
いて、「一等座」「二等座」という2クラスの運賃体系になってます。
2.空調か非空調か
空調車は、要するにエアコン車。近年では大部分がエアコン
つきの車両になってます。料金体系は、空調車が非空調車の2倍と
なり、少ない非空調車は、出稼ぎ労働者(民工)さん等が多く乗る
車両になっているようです。昔ながらの深緑の共産主義色の車両
は、中国では非空調車のみとなっています(例外あり)。
3.列車種別による料金差
停車駅の多さやスピードで種別があります。
普慢(短距離中心)<普快<快速<特快(<動車組)という感じに
なり、右へ行くほど料金も高いです。
4.設備による料金差
動車組では、「一等」「二等」の表記ですが、従来型の客車では
「軟」「硬」で分けてます。ちなみに、ソ連も同じでした。
料金は硬座<軟座となります。座席とは別に寝台がある場合もあり、
「硬臥<軟臥」となります。当然、座席車よりも寝台車の方が高い
ため、硬座<硬臥<軟臥の順の料金になります。軟座はどこへ行った
のかと思われる方も居るでしょうが、中国では長距離列車の場合
にはたとえ昼行でも軟車は軟臥が連結されるのが通常のようです。

更に詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、
こちら(「中国留学と中国鉄路の日記」さん)のブログが
参考になるかと思います。
私自身も、料金体系までは詳しく知らなかったので、
今回の渡航前にかなり参考にさせていただきました。

今回の乗車列車は以下の4つになります。
@南京→南通(空調特快 特等軟座車)
A南通→淮安(普快 軟座車)
B淮安→青島(空調快速 軟臥車)
C杭州東→上海南(空調特快 軟座車)

 中国鉄との出会いは、もう20年前に遡ります。外国人料金も
外貨兌換券の闇両替もあった時代、外国人訪問客として父親と
2人で軟臥車(当時はそれしか乗れませんでした)に乗って以来の
付き合いになります。
 中国にはそれなりの頻度で色々行ってるんですが、長距離鉄は
久しぶり、最近は行っても広東省や山東省ばかりで、江蘇省は
はじめてでした。まず、旅程は適当に立てていたものの、日本より
も複雑かつ不確定要素の強い、切符の購入が最初の課題でした。
駅で購入するにしても、中国国鉄の切符は完全なオンライン化が
されているわけではないので、停車駅での割当制度が残っていたり
します。逆に、部分的にはオンライン化されているので、他の駅
での購入がサクッとできてしまう場合もある、このあたりが不安
要素です。今回は、「ダメなら国内線で飛べばいいか」という軽い
気持ちで、何の事前手配もせずに南京空港へ飛び、南京駅で
「南京-南通/南通-淮安/淮安-青島」の3枚の切符を幸運にも購入
できました。結果論としてはこれでOKなのですが、この記事を
読んで中国鉄路を旅したいという人には、「危ないのでそのまま
マネしないで下さい。こればかりは自己責任で」と書いておきます。

南京南通.jpg

 画像は、南京→南通で乗車したT7781次特快の車内補充券です。
中国でも、乗車券のオンライン化が進んでいることは書きました
が、普通の乗車券とかなり似た体裁で発行されてます。無理やり
日本に当てはめるなら、JR東日本の改善型車内補充券発行機みたい
なものでしょうか。原券より一回り小さく、原券の上にホチキス
留めされています。券面の説明ですが、右上の「上局寧客」は上海
鉄路局南京客運段を、「无座」とは「無座」のことを指しています。

ただし、ここで言う無座は「車内補充券だから座席指定なし。
空いている席にお座り下さい」くらいの意味です。中国国鉄には、
乗る時から売り切れや途中駅乗車で座席がない本物の「無座」と
いうものもありますが、こちらは本当に凄まじいです。

6月11日夕方、南京空港からバスと地下鉄を乗り継いで南京駅へ。
最近近代化が進む中国国鉄の中でも、「新しい上に使い勝手が
いい」という評判の駅なので楽しみにしてたのですが、建物の外は
汚れた怪しいおっちゃんがいるとか妙にアンモニア臭いとか
ありましたが、中に入ってみると殆ど空港という感じでした。
空港の中に入ってみると巨大な切符売り場が。窓口だけは30個
くらい並んでいたと思いますが、とりあえずモメそうな異地票の話
は後にするとして、今すぐ手に入れなきゃいけない南京-南通の切符
を買いに窓口を探す。各窓口のLEDを見ていると、「全国10日以内」
と「○○方面最早列車」の窓口が。○○は、上海と南通ともう一つ
くらいの行き先が交互に出ていたのでそこへ並ぶ。
窓口に「今天 T7781南通 特等軟座或一等軟座 1人」と書いた紙を
出すと、特等軟座はないと言うリアクションをされたので、一等
軟座券を購入。次の日以降の切符を別窓口手手配してから、
動車組・軟車候車室(上級クラス客専用の新幹線の待合室みたいな
もん。空港の待合室並みに広い)へと進みます。ここに居るのは、
豊かな都会南京の軟座客ということで客層はほぼ日本の待合室と
同じくらい、逆に言えば民工さんなどの大荷物の人たちをや子連れ
出稼ぎなどが見られることもなく、ちょっとアレレなマナーの人たち
も居らずでした。
 中国の鉄道は、少し前までの北海道のような列車別改札なので、
到着直前(あるいは到着後)まで待合室で待たされることになり
ます。ホームに先に上がって写真等を撮れないのが、ヲタとして
は残念です。
 T7881は上海始発、南京経由の南通行きになるのですが、この日
の京滬線(北京-上海)上りは他の列車を含め少し遅れていたようで、
到着時間になってもまだ改札が始まらず。周囲は特に激しい動きは
していないし、電光掲示板は「T7881 待合室で待て」という表示を
出し続けてるのですが、列車別改札だけにアナウンス等を聞き逃
したかとこっちは不安で一杯にもなります。
 本来の、発車予定時刻1分前の18:30頃になって、ようやく
「南通行きは1番線からの発車です」というアナウンス。1番線は、
跨線橋を渡らない目の前のホームでした。列車そのものは、定刻
より20分ほど遅れて到着したため、ホームでゆっくり写真を撮る
余裕はありませんでした。(実際は、出発も15分ほど遅れましたが)
T7782南京進入時.jpg
 
 T7881次の車両は、中国国鉄の車両群の中でも特殊に分類される
車両で、特快に使われる25K系列と同形式になってますが、ほとんど
別モノです。軟座車のみで構成されており、特等・一等・二等の
3種類がある豪華編成です。90年代後半に上海地区専用の高級車両と
してデビュー、動車組(新幹線)に押されてこの当時上海南通と
杭州江山、間合いで上海杭州にのみ入っていた感じでした。
 乗客の大部分は前方の二等軟座客だったようで、後方の一等軟座
は南京での下車客も殆どなく、南京からはせいぜい1両当たり3-4人
の乗車でした。最終目的地の南通は、上海からバスなら2時間、
鉄道が遠回り過ぎて南京を跨ぐ通し需要はゼロみたいなものかなと。
 とりあえず割り当ての座席へ向かってみる。ドアから入って
最初の座席。誰かが座った跡が。とはいえ、あまりにもガラガラ
なので、気に入らない席に座らなくてもいいだろうと適当に移動
してみる。やけに冷え込んだ車内では、JR西日本221系を10倍
くらいカビ臭くした冷風が流れ続ける。車内も妙に陰気臭く、
緑色のリクライニングシートはかなりくたびれ、昔の国鉄通勤型
を思わせる寒色系の窓周りはところどころ剥げ落ちていて、かなり
がっかりしました。
 発車後、少ない客で目立つのもものともせず車内探検へ。隣の
車両へ足を伸ばすと、今の車両よりはこぎれいで居心地のよさそう
な車両を発見。個室がある、さらに座席が2+1の3列になってる。
そう、南京駅で買えなかった特等軟座でした。1両しか連結されて
なくて、定員が46人しかないことから切符を買ったときには本当に
満席だと思ってましたが、一等軟座が5人しか乗っていないだけ
あって特等軟座も3人だけ。買えなかったのはシステム上の問題
だろうと判断して、自車に戻り、服務員さんに筆談で、特等軟座に
補票できるか交渉します。
T7782特等軟座.jpg
 
補票とは、車内清算で座席の種類を変更することを指します。
オンライン化が完全ではない中国では、指定券類は始発駅中心に
割り振られ、途中駅には数席の上級座席と硬座の無座が大量に割り
振られ、指定券を取れなかった場合には無座券で乗車し、車内で
敗者復活戦を行うというシステムになってます。今回の補票は
まさにそんな感じで、「一等座→特等座」への変更をお願い
するものでした。
 交渉の結果、車内の服務員おばちゃんがおいでおいでと誘導して
くれて、4両ほど前の補票を行うカウンターへと案内されました。
ここで、21元を支払って補票してもらいました。
画像の切符が2枚綴りなのは、下が原券で上が補票後の補充券な
ためです。
 日暮れ後だったこともあり、特等座に移ってからは座って本を
読むくらいしかやる事がなく、ただ座ってました。途中で喉が
渇いたので服務員さんに「水はどこで買える?」と聞くと、
わざわざどっかから持って来てくれたのには感謝。水は品切れで、
加糖の緑茶かオレンジジュースから選べと言われたのは中国品質
ということで。
 特等軟座は客の動きがないまま、日没後の揚州・泰州と過ぎ、
オレンジ色に光るヤード以外に何もない海安県を過ぎると、車内は
店じまいの雰囲気となり、乗客が居るにもかかわらず枕カバー等を
服務員が代え始める。けだるい雰囲気の中、南通が近づくとバラ
ード超の音楽が流れ「まもなく終着駅の南通です」というアナウ
ンスとともに駅構内へ。
 闇の中にオレンジ色に浮かぶ近未来的な南通駅のホームに降り
立ち、車両写真を撮ろうとしたところそれまで親切にしてくれた
服務員さんが、「出口はあっちだからね」と急かすので車両写真
を2枚ほど撮っただけですぐに外へ向かい、客引きの雲助っぽい
相乗りタクシー(これしか居ない)に今夜の宿を告げ、駅を離れ
ました。
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(なお、この列車は、2009年7月の改正で廃止になった模様です。
あの乗車率じゃ仕方ないですかね。)
posted by 常緑樹 at 23:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月31日

台湾高速鉄道

img002.jpg
「新幹線の記事を書く」ということで、やや逸れますが一昨年の夏に
乗車してきた台湾高速鉄道の切符から1枚紹介します。

この時は、高雄出身の後輩宅での中秋名月パーティーに参加するため
台湾に行ってきました。
同行者数名がいたのですが、自分だけ1日早く台湾に入国し、
台鉄(在来線)で台北から高雄まで途中下車しつつ南下して、高雄に
直接入国する同行者数名と待ち合わせをする予定でした。

国際的に微妙な状況にある台湾は、輸入先をひとつに絞らず
多方面に経済外交(?)をしながら生き延びている点があります。
鉄道も例外でなく、台湾高速鉄道というと、日本製のイメージが強いですが
駅設備等には欧州の技術も混じっており、この切符もフランスの
仕様を導入したもの、だそうです。
ちなみに、券面右上に「請将磁條面朝上挿入票口」とありますが
「磁気のあるほうを上向きにして入れてね」という意味でして
自動改札の使い方が日本と逆になってます。

在来線は車両もそのときの国際情勢等で購入先が変わり、
台湾、日本、韓国、南アフリカ、イタリア、イギリス、インド製の
車両が走り回っています。
この時、台鉄で乗りたかったものは、いつ引退してもおかしくない
(ちなみに引退は今年前半くらいだそうです)
英国製初代電車特急自強号ことEMU100と、南アフリカ製の釣り掛け特急
EMU1200への乗車を考えていて、
台北⇒彰化(EMU100)、彰化⇒高雄(EMU1200)というプランが組めました。
中途の彰化で、4時間ほど時間があったので駅の荷物預かりにトランクを預け
街歩きをしていたのですが、列車の発車時間を10分ほど間違えており
かつ、碁盤の目ではない街で方向感覚を珍しく失ったために
高雄行きには目の前で発車されてしまいました。


自分ひとりであれば、自願無座(席なし)でも何でも良いから後続列車で
高雄へ着きさえすればよいのですが、その日は夜8時だか9時までに雄に着いて、
他の同行者のホテルチェックインも済ませておくという話だったため、
「血の気が引いたように真っ青」になりました。

・次の高雄行きの自強号は3時間ほどない
・日本の急行にあたるキョ光号も2時間後くらいでやっぱり間に合わない。
・高速バスは。。。駅前から出ている路線はどうも台北行きのようで
 他の路線はバスターミナルを探し当てることから始めなきゃいけない。
⇒どう考えても、ホテルがキャンセルされる前に高雄に付く方法はない。

新幹線を除いては…

彰化の町に高速鉄道の駅は無いので、手元のガイドブックを開いてみると
高鉄台中の駅が、実は台中市と彰化市のちょうど中間にあることが判明。
駅前のタクシーをとっ捕まえて、確か2000円位で高鉄台中駅へ向かい
左営(高雄市)行きの切符を購入したときにはどっと疲れました。
ちなみに、自願無座で良いと考えてましたが、少なくともこの当時は
前車指定席で、かつ立ち席は発売していないとのことでした。
すぐに来る特急便ではなく、各駅に止まる便(要するにこだま)に
乗りましたが、さすが高速鉄道だけにミスを取り戻して、
当初予定より15分程度の遅れで高雄に到着しました。
posted by 常緑樹 at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする